【涙不可避】黒木あと1球から轟沈しロッテ日本新17連敗

【涙不可避】黒木あと1球から轟沈しロッテ日本新17連敗

【涙不可避】黒木あと1球から轟沈しロッテ日本新17連敗

この試合、力を使い果たした黒木は脱水症状からくる全身の痙攣に襲われ、一時は命を落とす危険性すらあったという。マウンドで立ち上がれなくなり、号泣しながらマウンドを降りるシーンは、当時のファンなら今なお鮮明に思い出せるのではないだろうか。

ロッテ先発はエース・黒木知宏、対するオリックス先発は木田優夫。
パ・リーグで、かつ5位と6位の試合。しかも平日のナイター。
にも関わらず、グリーンスタジアム神戸には2万人を超える観客が詰めかけた。さらに、テレビの全国中継まで入っていた。

試合はロッテが福浦和也、フリオ・フランコの犠牲フライ、マーク・キャリオンのHRで3点を取り試合を優勢に進める。
黒木は4回に暴投で1点を与えたものの、イチロー擁するオリックス打線を8回2安打に抑え、打線の援護に応えた。この間、黒木は全く覚えていないという。
真夏の夜に初回から飛ばし過ぎたツケで、体は途中から脱水症状を起こしていた。
どんなに水を飲んでも体調は戻らず、球威も徐々に落ちていった。
ところが9回、黒木の球威は突然復活した。黒木曰く「ゾーンに入った状態」だったという。
先頭のイチローを空振り三振にきって取る。1アウト。
次打者トロイ・ニールはヒットで1アウト1塁。
続く谷佳知は三振で2アウト1塁。
そしてバッターは今日無安打のハービー・プリアム。
勝てる・・・勝てるんだ・・・!
カウントは2-1、あと1ストライクで勝てる・・・!
だが、黒木が投じたこの試合の139球目は福澤洋一の構えたミットではなく…
無情にも、マリーンズファンが集まるレフトスタンドに吸い込まれていった。

プリアムの同点HR。

その場に崩折れた黒木は、立ち上がることができなかった…

その後、試合は延長12回にオリックスの代打、広永益隆が代打満塁サヨナラHRを放ちオリックスが勝利。
この瞬間、ロッテの17連敗が確定し、連敗の日本記録を更新した。1998年7月7日

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